高齢者の住まい-1
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この住宅の特徴は、、 高齢者の居室と水周りとの関係です。 廊下などの他の空間を経由せず、 直接トイレ、脱衣へ行くことができます。
この住宅にお住まいの方は、 まだまだ元気な80代の方です。 基本的にはすべてを自分で行うことができます。
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写真、左側の扉を開けると、 居室からトイレ、脱衣所、浴室とつながっています。 右側に見えるのは、造作のミニキッチンです。 冷蔵庫も組み込まれています。 簡単な料理ならば作ることができます。 生活空間として、ほぼ完結しています。
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高齢期の住まいを考えるとき、 ともすると「高齢期」を過剰に「ケアが必要な人」と 一面的にとらえてしまいがちです。 当事者本人が「どう暮らしたいのか」という一番大切なことよりも、 「段差解消」や「手摺設置」という ハード的手法が前面に出てしまっているのが現状です。 ハードの整備ももちろん重要ですが、 たとえば「いつまでも食事を作りたい」「掃除も自分で」という気持ちを いかに汲みとれるか、が、生活の質の向上には欠かせません。 住まいのバリアフリーの目的である「事故やケガの予防」は、 家庭においてできるだけ長く今の生活を維持できるように、ということにあります。 ですから、今の暮らしとこれからの暮らしのイメージをしっかりと ヒアリングする役割が大切だと考えています。 |
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