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子どもの居場所

 

「修行時代」


以前勤務していた設計事務所で、幼稚園、中学校、高校、大学、専門学校と、
いくつもの子ども達の教育の場の設計を担当しました。
そこは、集団で教育を行う場であるが、
そのための場所を設けるだけではありませんでした。
集団の場所だけではなく、
一人の、あるいは少人数の場所を設けることが
とても大切であることを教わりました。
教室だけでなく、
子ども達一人ひとりのその時の気持ちでいることのできる場所、
その場所を作ることの大切さを教わりました。

 

 

「教員時代」

 

そして、教員として専門学校、高校で教えていました。
そこで子ども達にとっての大切な場所を見て、
実感することができました。

 

 

「子どもの居場所をつくる」

 

大切なことは、子どもが集団から離れた時にいることのできる居場所をつくること、
子ども部屋だけだなく、それ以外に居場所をつくることだと考えています。

 

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子どもに働きかける場所(アフォーダンス)をつくること、
そこにいることで、子ども自身が何かを感じられる、
思いを巡らせることができる場所を作ることだと思っています。

 

 

「アフォダンス」


アフォーダンスとは、環境が行為を直接引き出そうと提供 (アフォード) している機能のことです。
例えば、木の切り株を見て腰を掛ける(=切り株が椅子の機能を持つ)、
高さ30cmのところに設けられた板に物を置く(板が飾棚の機能を持つ)、
本、ノートなどを置く(板が机の機能を持つ)、
座わる(板が椅子の機能を持つ)などなど。

 

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現在、小さなお子さんのいるご家族の家を多く設計していますが、
思うこと、考えることは同じです。
家族という集団と一人の場所(子ども部屋)をつくるだけでなく、
その間に、家族との距離をとりながらいることのできる場所、
家族の気配を感じながら、少しずつその気配が違っている場所を設けるようにしています。

 

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大切にしていることは、
その場所の持っているスケール(子どもの身体の大きさに合っている=寄り添いやすい)、
場所の子どもたちへの働きかけ、
あるいは、子どもにとっての明確な機能(専用のお片づけ場所など)、。

 

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例えば、階段の段板、階段下、ちょっとした凹み、家の中のバルコニーなどがそうです。
ただ、いるところがあるだけでなく、そこに子供に働きかける何かが必要だと思っています。

 

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例えば、そこに小さな板をつくれば、それが本棚になり、机になり、ショーケースになり、
子ども達の発想は広がっていき、自分の居場所ができあがります。
先ほど書いたアフォーダンスとは、そういうことです。

 

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ものが子どもたちに働きかけ、
子どもは自分の感性でそれを自分なりの解釈で受け取る。
そして、行動に移していく。
それがとても大切だと考え設計しています。
ほんのちょっとしたことですが、子どもの成長に対して、
とても豊かに関わっていくと思っています。
子どもはなんでもおもちゃにしてしまうように。

 

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