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縁側空間のススメ

わたし達がとても居心地が良いと感じる空間は、内と外の接点です。

日本では、昔ながらうちと外をつなぐ豊かな空間がありました。
縁側や土間、軒下の濡れ縁などは、自然を感じる空間でもあり、
農作業や家事をする場でもあり、人々がくつろぐ場でもあります。
その懐深いところが、大好きなところです。

現代でもその豊かさを取り入れたいと思っています。

リビングから続く、軒下のデッキは、アウトドアのリビングにもなります。

たとえば、庭仕事の昼休み、みんなでおにぎりを。

Preset Style = Vibrant
Lightness = Auto-Exposure
Size = Large
Border = No Border

身体尺とソーシャルディスタンス

いま私たちが心がけているソーシャルディスタンスは、
今後も継続して人と人とのコミュニケーションの距離感になっていくだろうし、
欧米の握手やハグの生活文化も変わらざるを得ない、ということなんですね。

そんな話題を聞きながら、私たちび体に染みついている身体尺を思い出しました。
日本でも世界でも。身体のサイズにあわえて、単位(モデュール)がつくられ、
空間はつくられてきました。

日本でいえば、手の大きさ、肩幅、という体の部位から、
畳一畳の大きさ、その畳○枚分という、部屋の広さにつながります。
「起きて半畳、寝て一畳」なんて言いますよね。

家族が住む住宅の中では、この単位空間は変わらないと思いますが、
パブリックなスペースでは、基本となる人と人との距離感が変わるので、
建築計画の基礎的な単位空間(その動作や行為にはどのくらいのスペースが必要か、など)
というのは、変わっていくのかもしれないなぁと思いました。

飲食店の座席や様残な場所での待合など。
座席数をできるだけ確保して収容人数をあげる、というのではなく、
かといって、距離をとればよいというものでもない。

そんな細かなレイアウトの工夫や空間構成の工夫というのが
必要になってくるのかもしれませんね。

勉強の場所

およそ10年前にお引き渡ししたお宅のダイニング横の勉強コーナーです。
小学生だったお子さんたち、どんなお兄さんになったのかしら。

わが家では、受験を控えた息子がダイニングテーブルで勉強中。
明るくあたたかく、ときどきおやつがあるところに人は集まりますね(笑)

その分、プリント類や行き場のないテキストが増えてきてしまいました。
この週末は、そのあたりの片づけをしてみようと思います。

新しい生活様式 手洗いの風景

「まめな手洗い」は、すべての人に関わる日常生活の基本になるでしょう。
これまでの住まいでも、特に小さなお子さんがいたり、部活に励むお子さんがいる場合に、
「帰ってきたらすぐ手洗いをさせたい」というご要望も多く、
玄関周りに手洗いを設けるプランをご提案することもありました。

玄関入ったら手を洗って。

裏動線のお風呂で汚れた服を脱いでから…

みんなの場所へ。
子どもの手洗い習慣がしやすい提案です。

こんなプランです。↑↑

あるいは、玄関から、土間収納を通って。

ダイレクトに脱衣所とお風呂に行ける。

以前の野球少年とサッカー少年のいる住まいでのご提案ですが、
ウィルス対策の生活動線にもなります。

あるいは、玄関前のエントランスガーデンに流しをつけておく。
玄関のドアに触れる前に汚れやウィルスを落とす。

これは、家庭菜園があるおうちのプランでした。

先が見えない「いま」は不安ですが、
「これから」をつくるのも「いま」です。