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新しい生活様式 手洗いの風景

「まめな手洗い」は、すべての人に関わる日常生活の基本になるでしょう。
これまでの住まいでも、特に小さなお子さんがいたり、部活に励むお子さんがいる場合に、
「帰ってきたらすぐ手洗いをさせたい」というご要望も多く、
玄関周りに手洗いを設けるプランをご提案することもありました。

玄関入ったら手を洗って。

裏動線のお風呂で汚れた服を脱いでから…

みんなの場所へ。
子どもの手洗い習慣がしやすい提案です。

こんなプランです。↑↑

あるいは、玄関から、土間収納を通って。

ダイレクトに脱衣所とお風呂に行ける。

以前の野球少年とサッカー少年のいる住まいでのご提案ですが、
ウィルス対策の生活動線にもなります。

あるいは、玄関前のエントランスガーデンに流しをつけておく。
玄関のドアに触れる前に汚れやウィルスを落とす。

これは、家庭菜園があるおうちのプランでした。

先が見えない「いま」は不安ですが、
「これから」をつくるのも「いま」です。

旗竿敷地の家

 かつて、外国人は、あちこちの道で子どもたちが遊ぶ様子を見て、
「街はほぼ完全に子どもたちのものだ」と驚き、
日本の街を「こどもの楽園」と表現したそうです。

 残念ながら、今の街では、道は子どもたちより車が優先され、
「道で遊ぶ」という体験はできません。
しかし、この旗竿の敷地は、子どもが自由に、安全に遊べる路地となります。
細長い路地庭は、自転車や一輪車など乗り物あそび、
キャッチボールやサッカーのパス練習、チョークでのお絵描き、
なわとび、など、子どもの遊びを、心置きなくできる「子どものもの」です。

南北に長いこの敷地の路地の先には家の庭があり、
庭のそばに縁側があり、その先に家族の居場所があります。
そして、その先には光を取り入れる中庭があります。

その中庭は光の取入れだけでなく、小さな子供の遊び場でもあり、
子どもを眺めながら家事ができるようなキッチン配置になっています。
南北の長さを活かし、ダイニング、キッチン、キッチンカウンター、
そしてママの指令塔が連続して、
この中庭と結びついています。

行ってらっしゃい、ただいま
住まいが3人のお子さんの成長を見守り、
子どもたちは家族の気配を感じながら育っていきます。

丘の園庭をもつ幼稚園

この幼稚園は3階建てで、
避難経路の計画が非常に重要な課題となりました。
2,3階の非難をどのような形で確保するか。

そこで考えたのが園庭を2階、3階まで届かせるということです。
園庭を傾斜地にして1階から3階まで連続させています。
そのことによって2階、3階も園庭に接しているという行政の判断が下り、
建設可能となりました。
この丘の園庭は広場へとつながっていき、
大きな築山のようにして子供たちは遊んでいます。

この丘の園庭の下には平面的な広さだけでなく、
高さも大きく確保され、気持ちの良いヴォリュームを持った遊戯室が納まっています。

外観は鉄筋コンクリート打ち放しの1,2階の上に木製の建具が乗るという
非常にシンプルな構成となっています。
その外観の構成も園庭に接していることの現れであるということができます。

(所属していた設計事務所時代の設計)

図書館の家

傾斜のある住宅街にある敷地は、
その高低差が生活空間としての落ち着きや安心感をつくりだしています。
また、南面に道路が面しており、
採光と日照が存分に得られることもこの敷地の強みです。
さらに既存の庭と樹木がプライバシーを守り、
夏冬の日照のコントロールをしてくれています。
現状の良いところを守り
快適性を向上させる住まいです。
この敷地のレベル差を利用して、
いくつかの床レベルを設けています。
キッチン・リビングレベル、図書館レベル、子ども基地レベル、
主寝室のある中2階レベル、子ども部屋のある2階レベルです。

畳の場所と隣接してちょっとしたくぼみが設けられています。
子どものための場所です。勉強のコーナーで勉強をしたり、
時には集中するためや、一人になりたいときの居場所になります。

また、この住宅にはいろいろな階段を設けています。
階段は、子どもの遊び場にもなります。
机・椅子になり勉強の場になる面白空間。

また自分のためのお片付けの場所も設けています。
自分の物の居場所を決めれば、小さな子どもだって
片付けられるもの。

家で学び・遊び。くつろぎ、家を楽しむ。そんな住宅です。

ペインクリニック・リノベーション

床面積約200㎡のリノベーションです
クリニック(麻酔科)の設計です。
麻酔科と言っても肩こり、腰痛からメニエール病などを
麻酔を使って治す病院です。

受付、待合、診察室、X線室、8床の診療室の設計です。
具体的な内容としては”福祉のまちづくり”という条例対応、
各居室の間取り設計、給排水の取り回し設計などです。

床は上げることができるので、設計は順調に進むのですが、
天井は一切手を付けることができませんでした。
テナントビルとはそういう契約でした。
天井照明をうまく使ってできたのが受付のところの診察室です。
壁を斜めにして、反射光として扱いました。
それによって独特の設計ができたと思っています。

子どもの居場所

リビング⇒子ども室、
この図式を変えたいと思っています。
どんなところでもちょっとしたところで、
子どもの居場所になります。

写真は階段の踊り場を少しだけ広くして、
子どもの居場所にしたものです。
ここで本を読んでもいいし、
兄弟で遊んでもいいし、
結構いろんなことができます。

階段は段板を設けず、
1階のキッチンを見ることが来ます。
1階の気配が伝わってきます。
キッチンに立つとこの居場所を親も感じることができます。
家族で気配を感じ合うことが大切だと思っています。

写真の左側の写真はもう少し高くなっている、
小さな小さな居場所です。
ここでは段板を奥にして子どもの、
本やおもちゃを置くところになっています。
お母さんの飾りつけもあります。

立体的に作った子どもの居場所です。
「今日は少し親と距離をとりたい」
そんな日はここに子どもたちはやってきます。

その日の気分で、親との距離を自分で決めることが来ます。
その日の気分で踊り場で、他の気分の時は一段高いい場所へ。
親の姿は見えませんが、気配を感じることができます。

リビング⇒子ども室というつくりだと、
家族の気配を感じることが難しくなってしまいます。
それをなくすために、「間に」居場所を置きたいと思っています。

緑の大好きなご夫婦 大人を楽しむ住まい

福島のご夫婦お二人のお住まいです。
お二人とも植物が大好きで、
家のかなには緑がたくさんです。

先日、写真送ってくださり、その様子を見せてくれました。
ご夫婦のアイディアが光っています。

道路の緑と一緒になるように緑を配したり、
ロフトを使って緑に暖かさをつどけたり、
お住いの中は緑がたくさんです。

お二人で工夫していただいて、
私達もとても嬉しく思っています。

ファサード(正面)が二つの家

小さな女の子が二人の4人家族の設計をしています。
ただいま実施設計中(間取り計画が終了して仕上げや設備などの物決めの設計)です。

この家にはファサード(主たる立面)が二つあります。
南側の開けたところで、通りからよく見える面。
もう一つはご両親が住んでいらっしゃる母屋と広いお庭を挟んでの面です。
模型写真は北西の写真です。
階段のある北面が母屋へのファサードです。

南北、通りと母屋、この二つにファサードを持つというのは、
内部にとても大きな影響を与えます。
開いた南側ですから、太陽の日をたくさん取り入れたい=窓を多くとりたいです。
北側は母屋との関係も考えて、こちらも窓を多くとりたいです。

答えは両方に窓を大きく取ることにしました。
すると壁面を必要とするキッチンを含む水周りをどうするか、
東西に寄せてそれぞれを設け、それに関係づけて階段を設けました。

朝日の入りも欲しい、考え出すとそうしたくて仕方がなくなります。
北東に内部が膨張したような形で、
光のコーナー(家族のコーナー)をとりました。
模型にはまだその姿が現れていません。
その後のスタディで少しずつ変わっていきました。

この家のリビングは、陽と風に満たされ、3世代が交わる
とても豊かな家になったと思っています。
後はどういう衣装をまとい、内部の細部にいたるまで、
その衣装に沿うようにつくりあげられるかです。

これまでも楽しく、これからも楽しみです。

ホームページをリニューアルしました。

ホームページをリニューアルしました。

子どもの育ちを見守る家11  十条の家

子どもの育ちを見守る家11 十条の家

狭小住宅 家族6人の住まい
 東京・北区の住宅街に立つ親子6人の住宅です。共働きで忙しい毎日を送るご家族ですが、 家では家族の気配をいつでも感じていたい、

そんな住まいにしたいとお施主さんと話しました。1階にパブリック、2階にプライベート、両者を階段は子どもたちの居場所にもなります。

1階の和室は階段に仕込まれた扉を閉めることによって、廊下が脱衣所にもなります。1,2階をつなぐ階段は、段板が椅子になり、机にもなります。

ここで宿題をしたり、漫画を読んだり、家族の気配を感じながら過ごすことのできる場所です。

2階はご両親と小さな兄弟3人が寝る部屋と、お姉ちゃん、お兄ちゃんの立体的な個室があり、上部は2階の中心になる部屋とつながります。

2階中央のオープンスペースは将来3人のの子どもの部屋になります。家のどこにいても家族の気配を感じることのできる空間構成になっています。

 

【データ】

家族構成:夫婦+子ども4人
述床面積:72.19m2
東京都北区

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