事例

子どもの育ちを見守る家10 福島-2

設計事例

子どももお手伝い、家族の時間を楽しむ家
 

小さなお子さんがいらっしゃるご家族の住まいです。

リビング、ダイニング、キtッチンはコンパクトに配置され、

また、畳の間取連続することで、1階の床面積16坪を感じさせない住宅です。

吹き抜けを持つ畳の間、太陽の間から太陽の陽が北側まで入り、明るい室内になっています。

夫婦共働きで、洗濯物をどのように手際よく処理するかがとても重要な課題の住宅。

そこで太陽の間が重要な存在となってきます。

太陽の間に干し、隣の家族のクローゼットにすぐ収納。

畳の間、太陽の間、家族のクローゼットのつながりで、子どもも楽しくお手伝いができます。

 

【データ】

家族構成:夫婦+子ども1人(将来にもう一人)

述床面積:90m2

福島県福島市

 

 

 

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リビング・ダイニング
リビングダイニングからキッチン、畳の間を見たところです。
LDKは15畳、畳の間は4.5畳、全体で20畳の広さを感じることができます。

 

 

 

 

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畳の間
畳の間は傾斜天井になっており、
2階の南窓から太陽の陽を奥まで取り込みます。ここには子どものスケールに合わせた、自分で自分のことができるように
子ども専用収納が設けられています。
子どもの遊び場にもなるので、おもちゃ、お洋服、パジャマなどを、
しっかりと自分でしまいます。畳の間は脱衣室・浴室とつながっており、
入浴後の身支度などはここで行われます。また、ご両親が泊まりに来た時には、
畳の間・脱衣室の引き戸を閉めて、
LDK空間と分離して使うことができます。
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太陽の間
2階の一部の設けられた場所は、洗濯物の干し場です。
この場所は干場という機能と、
畳の間に光を取り入れるという二つの機能を持っています。

共働き、不定期な勤務のご夫婦のための家事を能率的に行うための場所です。
洗濯物はご主人の担当です。
仕事から帰ってきたら、洗濯をし、ここに干し、出勤します。

洗濯物は南の大きな窓から入る太陽で乾き、帰宅したらハンガーごと取り込み、
隣接する家族のクローゼットに収納します。

 

 

 

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玄関
玄関には土間収納と一般収納が設けられ、
たくさんの収納物を納めることができるようになっています。
お子さんの外遊びのもの、冬の雪対応の道具、コート掛けなどなど。

ひとつの風景になるようにニッチを設け、
家族の記念になるものを飾ります。

玄関扉を開けると正面はキッチンになっており、
「お帰り〜」とお母さんが笑顔で家族を迎えます。

 

 

 

 

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子どもの育ちを見守る家9 福島の家 

設計事例

吹き抜けとインナーガレージのある住まい
 

小さなお子さんがお二人いらっしゃるご家族の住まいです。吹き抜けを通して様々な風景が、住まいの中に広がります。

キッチンからは家族のコーナー、子ども室、図書コーナー、家族のコーナーからは図書コーナー、子ども室、インナーガレージなど、

家族はその日の気分で、自分の居場所を決めます。でも、距離は離れていても気配を感じることができます。

日々の生活の中で、家族の距離感を大切にして暮らしていきます。

 

【データ】

家族構成:夫婦+子ども

述床面積:m2

福島・北沢又

 

 

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右側に見えるのがインナーガレージ。内部からもよく見える配置にしてある。

 

 

 

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インナーガレージ内部。右側にアプローチ。奥にはキッチンへ続く裏動線。

ここでは梁が表しになっており、もうひとつの趣味である自転車を掛けることができる。

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インナーガレージから内部に入ると玄関土間が続いている。正面が玄関。

右にことなどの収納。その横がキッチンへの裏動線。一番左がパントリー。

 

 

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キッチン、ダイニング、リビング、畳コーナー、右の奥に見えるのが吹き抜けの中心になる2階への階段。

どこにいても家族の気配を感じる。住まいの中のくつろぎの場所。

 

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南側の吹き抜けから子供室が見える。左にキッチンが見える。中央に見えるのが玄関。

 

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1階から2階への階段。左に見えるのが、土間からキッチンへと続く裏動線。

 

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中2階の家族のコーナー。ここからもインナーガレージが見える。この手前には図書コーナーがあり、奥の階段は2階への階段。

 

 

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2階から家族のコーナーを見る。左側が図書コーナーで、家族でここから好きな本を選んで、

家族のコーナーで読んだり、好きな場所に持って行き、そこで読んだり。

 

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吹抜け全景。家族コーナー、図書コーナー、キッチン、洗面などが見える。

 

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子ども室。右側にみえるのが階段。その隣は小さな女の子の小さな遊び場。左側の奥は家族のクローゼット。

 

子どもの育ちを見守る家8 滝野川の家

設計事例

中庭と縁側のある住まい
 

密集地に建つ中庭のある住まいです。木造アパートの古家が建っていた時は、前面の路地が薄暗く、お施主さんは、明るく健康的な暮らしが実現できるか不安をお持ちでした。中庭と上方にむかって生活や窓の向きを設え、縁側空間を設けることで伸びやかな住空間ができました。暮らし観や子育て観のヒアリングにも重きを置き、細部まで暮らしかたのシミュレーションを重ねて実現した住まいです。

 

【データ】

家族構成:夫婦+子ども

述床面積:m2

東京都北区

 

 

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中庭に面する縁側は子どもの遊び場であり、家事の場にもなります。

 

 

 

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光庭とハイサイド窓からの採光であかるいLDK.

 

 

 

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キッチンからつづく、ダイニングと子どもの場所と。

 

 

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踊り場のベンチから続く絵本の部屋は、こもれる場所として。

 

 

 

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たてかえ前の前面道路は2mほど。建てこんだ密集地に建つ住宅です。

 

 

 

子どもの育ちを見守る家7 郡山の家

設計事例

読書ベンチと絵本の部屋のある住まい。
 

 

小さな姉弟のいるご家族の住まいです。奥様のお仕事柄、たくさんの絵本をお持ちだったので、階段踊り場からつながる小屋裏に絵本の部屋を設けています。踊り場の読書ベンチは、家族が出会う場にも。家族が増える可能性もあり、2階は将来的な個室スペースとして間仕切りは最小限にしています。

 

【データ】

家族構成:夫婦+子ども2人

述床面積:152.54m2

福島県郡山市

 

 

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キッチンに横並びのダイニングと、キッチンと対面するリビングです。

 

 

 

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キッチンを見下ろす吹抜けにはキャットウォークを設けて。

 

 

 

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階段の踊り場にベンチを。家族が出会う場所です。

 

 

 

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踊り場のベンチから続く絵本の部屋は、こもれる場所として。

 

 

 

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2階の子どもスペースは、未完成の状態でつくり・・・

 

 

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将来的に間仕切ります。

 

 

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将来的な親御さんとの同居の可能性も考えての和室は、日常の家事の場としても活躍します。

 

 

 

子どもの育ちを見守る家6  井田の家

設計事例

家のカタチは子育てのカタチ。のびやかにおおきくなぁれ。
 

 

「幼少期〜学童期〜思春期〜自立のとき」まで、成長段階によって、子どもは「親と自分との距離」を模索し、その時々で自分が居心地がいい場所を見つけ出していきます。家の中に、いくつかの親子の距離感を持った「場」を、個室を持つまでのプレ・子ども室として設えています。その時々で自分の好きな場所をみつけ、兄弟で、親子で、様々な体験を共有していけば、住まいはゆったりと子ども達の育ちを見守ってくれるはずです。

 

【データ】

家族構成:夫婦+子ども2人
述床面積:150.54m2
神奈川県川崎市

 

 

キッチンからの眺めが、大切な記憶となりますように。

 

 

 

 

 

 

 

造り付けのベンチと大きなダイニングテーブルが家族の中心です。

 

 

 

 

 

 

 

子どものスペースは、大きな遊具のように。

 

 

 

家全体が大きなワンルームとなっています。

 

 

 

◆ファーストプレゼンテーションのスケッチです。 子ども達の生活動線と家事動線を整理してバックヤードに集め、LDKは両親や子ども達の友人が集まる場として提案しました。

 

子どもの育ちを見守る家5  松戸の家

設計事例

大切にしたい親子の時間。家事ラクが家族をつなぐ
 

 

共働きで忙しい毎日を送るご家族です。朝の数十分、仕事から帰ってきてからの数時間家族一緒に過ごせる時間は意外と少ないものです。だから、朝の洗濯は効率よく済ませたい、子どもの声を聞きながら、夕食の支度をしたい。そんな住まいにしたいとお施主さんの声。この家では家族の気配をいつでも感じられるように、家事の時間と、家族でともに過ごす時間を両立できるようにしました。スムーズな動線や効率的な収納、子どもを見守れる間取りと、一人ひとりが満たされ、お互いを感じ合いながら過ごせる空間です。食事の支度も片付けも、趣味の手作りも、家族が一緒ならもっと楽しくなります。段取りよく、快適に家事をこなせる家事ラクな家は、子どもを育み、家族のつながりを育む家になります。

 

 

家族構成:夫婦+子ども2人
述床面積:113.25m2
千葉県松戸市

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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子どもの育ちを見守る家4  久我山の家

久我山の家

参加すると楽しい!家族の気持ちが表れる住まい。
自分達の歴史、子どもの成長。日々の暮らしの積み重ねが「我が家」の表情になります。この家づくりは、お子さんの誕生直後にスタートしました。こんな風に育てたい、家族でこんなことをしたい、子どもが安心できる空間とはどんなだろうか…。お子さんの成長に思いをはせながら、ご夫婦で暮らしを見つめたことと思います。その結果、ご家族にとっての納得解にたどり着きました。また、照明や引き出しの取手などはお施主さん自身が選び、ご用意されたものを導入。ご家族の持つ雰囲気が表れた住まいになっています。家事動線についても、共働き家庭の家事がうまくまわるよう、水周りを1階にまとめています。

 

 

家族構成:夫婦+子ども1人
述床面積:113.23m2
東京都杉並区

 

久我山の家

 

 

 

久我山の家

 

 

 

久我山の家

 

 

 

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子どもの育ちを見守る家3  善福寺の家

善福寺の家

好きな素材、お気に入りの家具と雑貨、家族を包む優しい空間。
無垢と自然素材に包まれた穏やかな空間をつくります。自分の好きな家具や雑貨を並べて自分らしい空間にできるよう、飾る愉しみの場をちりばめています。1階の南面にLDKを設け、それを包むように庭を配しています。どこにいてもデッキテラスや庭へ視線が抜け、実面積以上の広がりが感じられます。また、キッチンでは動線はダイニングと近く、視線はリビングと近くなるようにレイアウトをしています。お子さんがちょっとしたお手伝いするときには対面から、リトルシェフになるときにはダイニングテーブルも使って。少しだけ南側に張り出したダイニングは、リビングと適度な距離を持つ、家族の居場所となります。

 

 

家族構成:夫婦+子ども2人
述床面積:109.88m2
東京都杉並区

 善福寺の家

 

 

 

善福寺の家
善福寺の家
善福寺の家
善福寺の家
善福寺の家
 善福寺の家
子どもの育ちを見守る家2  幸手の家

幸手の家

男の子二人、元気一杯!ワンルーム・ハウス
 敷地は畑に囲まれたのんびりと過ごすことの できる土地です。若い夫婦と2人の男の子の住宅。家族の気配を感じることができるよう、 ひと目で見渡せるワンルーム型になっています。1階にパブリックスペース、2階に寝室や 子供室のプライベートスペースを配しました。 1・2階を結ぶ大きな吹抜は、何よりも奥様が 希望しておられたこと。母親に甘えてくれる 「今」を何よりも大切にしたいという気持ち、 また、将来「頼れる息子達」になったときも、家族が一つの空間にいることを感じたい、という願いが形に表れています。
キッチンは対面型にし、大きな窓から見える 外の景色を眺めつつ、子ども達の遊ぶ様子を 見守ることができます。家族構成:夫婦+子ども2人
述床面積:115.94m2
埼玉県幸手市
 幸手の家

 

 

 

 

 幸手の家

 

 

 

 幸手の家

 

 

 

 

 幸手の家

 

 

 

 

 

2020年の住宅における省エネ仕様

2020年の住宅における省エネ仕様の義務化

1.これまでの考え方—スマートハウス

・防災対策を住宅へ

2011年3月11日、東日本大震災で発生した福島第一原子力発電所事故による計画停電や電力不足をきっかけに「スマートハウス」への注目が高まりました。

スマートハウスの意義は震災をきっかけにそれまでのスマートハウスは

「CO2排出量削減で地球環境保護に貢献」だけでなく、

「災害時のエネルギー自給自足による備え」も加わり、一段と切実さを増しました。

 

スマートハウスとは、エネルギーを節約する

(省エネ=高断熱・高気密+太陽光の利用+自然換気など)

つくる(創エネ=太陽光発電+燃料電池+太陽光温水器など)・ためる(蓄エネ=蓄電池)を持った住宅であり、

省エネ、創エネ、蓄エネを自動制御する「HEMS(住宅用エネルギー管理システム)」によって、

商用電源やガスなどの使用量の削減、電力ピーク時間の変動、といった最適制御が可能になります。

これまで弊社は住宅の基本性能として、

断熱等級4、耐震等級2(建築基準法=等級1、最高等級3)以上で設計してきました。

創エネ、畜エネに関しては予算の都合もあり、創エネ(太陽光発電)は約半分の棟数で計画し、

畜エネに関しては特に高価なものになり、計画上話題には上るのですが、実施までには至っていません。

 

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図:HEMS概念図 パナソニックホームページより引用

 

 

□大震災により停止したライフラインの復旧期間

電気         水道        都市ガス

東日本大震災※1 3日で約80%   約3週間で約80%  約1ヶ月で約80%

8日で約94%     約1ヶ月で約94%  約2ヶ月で約90%

 


阪神淡路大震災※2 6日で倒壊家屋等を  42日で仮復旧完了  6日で倒壊家屋等を

 

除き復旧完了      91日で全戸通水完了   除き復旧完了

 


東京湾北部大震災   概ね1週間程度    概ね1ヶ月以上    概ね1〜2ヶ月程度

 

 


※1東北地方太平洋沖地震を教訓とした地震・津波対策に関する専門調査会報告書参考図表集(平成23年9月):中央防災会議「東北地方太平洋沖地震を教訓とした地震・津波対策に関する専門調査会」

 

※2阪神・淡路大震災下水道施設災害の記録(平成8年3月):兵庫県土木部下水道課

※3首都直下地震等による東京の被害想定報告書(平成24年4月):東京都防災会議

2.これからの省エネ住宅:2020年の義務化、そしてZEH

2020年には一般の住宅に対する義務化も実施する方向で検討が進められています。

2020年に予定される省エネ基準の義務化において、

すべての新築住宅がクリアしなければならないのが「断熱等級4」であるので、

現在でも弊社の考え方はクリアできています。2020年にはそれにプラスして、

省エネ型の設備機器を搭載していることが求められます。

 

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図:国土交通省パンフレットより引用

 

3.ZEH

ZEHとは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の頭文字をとった略称で、 

ネルギー消費量が正味ゼロの住宅のことをいいます。

「ゼロエネルギー住宅」や「ゼッチ」と呼ばれることもありますが、同じ意味となります。

 

「ゼロエネルギー住宅」といいましたが、

人間が生活している以上、住宅で消費するエネルギーが完全にゼロになるということはありません。

ここでいう「ゼロ」とは、「完全にゼロ」ということではなく、

「正味ゼロ」つまり「プラスマイナスゼロ」という意味です。

 

省エネをしっかり行うことでエネルギー消費量をできるだけ少なくした上で、

それでも必要となるエネルギー消費量と同じ量のエネルギーを自ら生み出すことができる住宅を、ZEHと呼びます。

具体的には、壁の断熱や、断熱性能の高い窓を導入することでしっかりと断熱を施し、

エネルギー消費量を基準値以下に抑えた住宅にしなければいけません。

 

エアコンや給湯器など、エネルギーをたくさん消費する住宅設備の省エネ性能を高める必要があります。

その上で、太陽光発電システムやエネファームといった、

創エネ設備を設置し、エネルギー消費量以上のエネルギーを生み出す必要があります。

つまり、これからは建物だけではなく、

住宅設備=冷暖房機器、給湯器、換気設備、照明設備、太陽光発電などの性能が問われることになります。

 

2020年の義務化ではありますが、

あと2年、あっという間のことです。

現在計画している住宅でもこの考えを考慮して計画をしています。

村上治彦:CASBEE戸建評価員 ※CASBEE:建築物総合環境性能評価システム